製品開発

Travel WINS含む弊社製品・サービスの成長やパッケージ開発・導入における
品質改善・性能向上に対する取り組みなどお客様のお役に立つタイムリーな情報をお届けします。
製品開発
不具合に対する取り組み、向き合い方

システム開発と不具合の関係

システムを利用していると、不具合によりトラブルを経験したことがあると思います。
不具合には不必要なチェックがあって使いづらい等の軽微なものから、不正なデータが作成されてしまった、エラーが発生して操作できない等の直ぐに対処しなければならない重大なものまであります。
 

そうしたシステムの不具合ですが、どんなに気を付けていても発生してしまいます。
とはいえ、各開発ベンダーは少しでも品質の高い製品をお客様に届けられるよういろいろな取り組みを行っており、ネクストヴィジョンでも以前の記事でご紹介させて頂いたような「テスト」の取り組みを行っています。
Travel WINS製品に対するテストの取り組み

 

本記事では「不具合はなぜ発生するのか?」と、弊社の製品であるTravel WINSシリーズでの不具合に対する取り組みについてご紹介したいと思います。

不具合はなぜ発生するのか?

不具合が発生する直接の原因として一般的なものは

  • 上流工程での考慮漏れ
  • プログラミングミス
  • レビュー・チェック漏れ
  • テストケース不足

が考えられますが、根本の原因を突き詰めていくと『コミュニケーション不足』に行き着くと考えています。

 

システム開発はチームでの作業になります。
お客様からご依頼を受け開発を行う際には「お客様担当者」「設計者」「開発者」「テスト担当者」と複数人で対応いたします。
そうした中、誰かが確認を怠ってしまうと不具合が発生してしまいます。
例えば

  • お客様がどのように使用するかを想定せずに開発を進める。
  • 仕様が不明確な部分の確認を取らずに設計する。
  • 影響範囲の共有や考慮が不足していた。

等があり、担当者間で確認を取れていれば回避できるものになります。

不具合に対する弊社の取り組み

品質強化への取り組み

弊社ではシステムの品質は上流工程で8割決まると考えています。

『コミュニケーション不足』に陥らない様にチーム間で連携を取りながら、上流工程に力を入れて取り組んでいます。

 

お客様からの要望はまずお客様担当者が受け付けます。

お客様担当者は頂いた要望をまとめ、また、必要に応じて質疑応答を行い、お客様と弊社の開発チームとの橋渡しを行います。

設計者はお客様担当者がまとめた要望を元に機能、影響範囲、どのようなテストが必要かをまとめた確認資料を作成し、社内での合意形成を行います。

開発者は開発視点から確認資料の内容を確認し、不正な機能になっていないか、影響範囲の漏れが無いか等、開発に必要な情報の有無と設計者の調査のダブルチェックを行います。

テスト担当者は機能を考慮しながらテストを行う上で必要な情報がそろっているかの確認を行います。

各担当者が確認を行う際はチェックリストを元にチェックし、だれが行っても一定の粒度での確認が取れる体制になっています。

 

「開発者」「テスト担当者」は不足や不明点があれば必要に応じて「設計者」「お客様担当者」「お客様」に確認をとり、チーム全員の不明点が無くなるまで確認を取ることで、不具合の抑制に努めています。

不具合発生時の対応

不具合が発生しないよう対策は講じていますが、それでも発生してしまう不具合について

弊社では以下のような対応をさせて頂いております。

 

  1. ヘルプデスクにて事象の確認をさせて頂きます。「いつ」「どんな操作で」「何をしたら」「こんなエラーや不具合が発生した」かを詳細にお伺いします。
  2. ご報告頂いた内容を元に事象の再現確認を行います。
  3. 発生手順や画面のキャプチャーなどを纏め、再現資料を作成します。
  4. 再現資料を元に「いつ」「どの案件で」「何が原因で」「なぜ発生したか」を洗い出します。
  5. インシデント管理者の指示の元、再発防止策の検討・開発フローの改善を行います。
  6. 開発担当への情報共有、事象と対策の周知徹底を行い、再発防止に努めます。

 

「再現しない」などの理由から原因の特定に至らないケースもあり、まだまだ万全ではありませんが、

この取り組みの徹底により不具合は現状傾向にあります。

今後の取り組み

現在ネクストヴィジョンでは、今まで発生した不具合を総合的に分析し、根本原因を特定し開発のフローを改善していく仕組みの構築を目指しています。

 

定期的に分析を行いより効果的な仕組みを構築し、お客様に安心いただける製品をご提供できるよう、これからも品質向上対策に取り組んでまいります。